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パウダーを気持ちよく滑るスノーボード
毎年恒例、おすすめのパウダーボードとともにパウダーボードの
仕組み、特徴、選び方をまとめた本シリーズ。
26-27シーズン版を更新いたしました。
「今年こそは手に入れたいパウダーボード選びのコツ。2026-2027版」
今年の夏は雨が多く、残暑どころかあっという間に
秋真っ只中、例年より気持ちの入り方が早くなりそうです。
毎年、その年のおすすめのパウダーボードといまさら聞けない
パウダーボードってそもそも何?というポイントをまとめています。
特に多様化しさまざまなスペックのボードが続々登場となると
これという1本を決めるのもなかなか難しいもの。
ディープなパウダーからグルーミングまで
あますことなく楽しめるパウダーボードのアレやこれ。
昨年までの内容から一部刷新して、今年はボトムのデザインにも
着目してみました。秋のおつまみ代わりにご覧ください。
道具は身を助ける、埋まらぬ先のパウダーボード
ゲレンデの端パウからディープな非圧雪コース、そしてバックカントリーまで
シュチュエーション、滑走レベルを踏まえてボードを選ぶことでその快適さ
楽しさは変わっていきます。初級者にはパウダーボードならではの
大きな浮力がパウダーを転ばずに滑る助けになりますし、上級者にとっても
トラバースラインの選択肢が増えることでさらに奥へ奥へと
ファーストトラックを引き当てる大きなアドバンテージとなります。
パウダーボード3つのポイント
パウダーを快適に滑るのに必要なのは浮力と操作性
これらを決定づけるには次の3つが重要です。
・ボード形状(シェイプ)
・ボトムデザイン
・バインディングを取付ける位置(セットバック)
普通のオールラウンドボードと比較した場合、決定的に違うこの3点
ずっと後傾で片足を踏ん張ってなんてしなくとも
ノーズが埋まらず、気持ちよく走っていってくれるのがパウダーボードです。
パウダーボードと呼ばれているうようなボード達は通常のスノーボードとは
まったく違う乗り物というほどにパウダーを快適に滑ることができるのです。
様々なシェイプ
ノーズが尖っている、テールが割れているというのが
パウダーボードのイメージですが特徴的な形によるメリット
デメリットはひとまず置いておいて、まずは大事なのは
シェイプ(アウトライン)とボトムデザインとの関係です。
30cm前後の大きなノーズとテールに向けて細くなって行くのが
代表的なシェイプとなりますがこのシェイプ(形状)の最大の特徴は
パウダーでも高い浮力と優れた操作性を両立できる点です。
この形状には次のようなメリットがあります。
・ノーズが埋まらない
太いノーズがしっかりと雪をとらえるため
多少前のめりにバランスを崩しても、先端が雪に埋まる心配がありません。
・自然と前が浮き上がる
ノーズに比べてテールは面積が小さく沈みやすいため
無理に後傾姿勢にならずとも自然とノーズが持ち上がります。
・コントロールしやすい
テールが小さいことで雪の中での小回りが効き
軽快で優れた操作性を生み出します。
テールの大きさや形状は、ターン時の「粘り」や
「抜けの良さ」を大きく左右し、ライディングフィールに
大きく影響します。
ピンテール、スカッシュテール、フィッシュテールなど
形状ごとに異なる個性があるので、試乗会など機会があれば
色々なテールを乗り比べてみるのも面白いのでおすすめです。
そのあたりはまた別の機会にご説明できればと思います。
ボトムデザイン
先ほどのシェイプと合わせて重要なのがキャンバーや
フラットキャンバーといったベンドを主とする
ボトム(ソール)のデザインとなります。
いくらノーズが太くともキャンバーの構造によっては
浮力を優先したもの、スピードを優先したものといったように
その特徴は変わってきます。

写真上:パウダーボード
写真左:一般的なフリースタイルボード
写真をみると一目瞭然ですが、ノーマルボードと比較した時に
ノーズの反り上がりに大きく違いがあります。
パウダーボードの多くに採用されるノーズロッカーという構造です。
大きく前足付近まで反り返ったノーズは船底のような形状をしており
雪が下へ下へと潜り込み結果としてこれが浮力へと繋がります。
代表的なベンドの例
キャンバーは反発力とエッジグリップ、反対にロッカーは浮力や
パウダーでの操作性を持つのが特徴で、ノーズはロッカー
スタンス間にキャンバーを配置することで浮力とカービング性能を
併せ持つボードとなります。それらは※Sロッカー、Sキャンバーなどと
呼ばれ現在多くのパウダーボード(フリーライドボード)に採用されています。
※呼称は各メーカー独自となります。
その他にも”ノーズロッカー+フラット”、”フラット+ローキャンバー”など
滑走スタイル、スポット、雪質に合わせて様々な組み合わせが開発されています。
ロッカー要素を持たないパウダーボードももちろんありますが
まずは"ロッカー+キャンバー(ローキャンバー)"の組み合わせを
お試しいただくのがおすすめです。
その他にも3D形状やチャンネルと呼ばれる溝などボトムデザインは
様々ですがまずはシェイプと合わせてベンドはどうなっているのか
に注目して選んでみるとご自身のスタイルに合ったパウダーボードが
見つかりやすいと思います。
セットバック
左:パウダーボード
右:一般的なフリースタイルボード
全長に対してバインディングの位置が後ろに付き
ノーズに比べテールが極端に短いことがわかります
パウダー初級者が後ろ荷重の態勢のままでボードコントロールを
しようとすると疲れやすく、すぐ足はパンパンになってしまいますよね。
そもそもその体勢で常にボードコントロール、ましてやそれをかっこよく
なんていうのは至難の技です。
パウダーボードは、バインディングを取り付ける位置が基本的に
後ろ(テール)側にセッティングされています。(これをセットバックと言います)
そのため、自然とノーズが浮きやすく、ノーマルボードと同じ姿勢で乗っても
ノーズが埋まりづらくパウダー上でコントロールがしやすくなります。
極端にテールが短かったりするボードはこのためです。
またテールが短いと取り回しが軽くなるというメリットもあり
全長だけ見たら長いボードも実際に乗ってみるとコンパクトな
操作性にに仕上がっているモデルも少なくありません。
それでは上記3つのポイントを参考に
具体的なパウダーボード、26-27モデルをご紹介していきます。
フルモデルチェンジで進化を遂げたNEW ICECAT
サイズ:139cm / 144cm / 149cm / 154cm / 159cm
ベンド:POWDER CAMBER(ノーズロッカー+ローキャンバー)
123,200円(税込)
ゲレンデ / サイドカントリー
18-19シーズンにデビューし、仕様変更なくリリースされ続けてきた
ICECATが満を持してのフルモデルチェンジ。
一新されたアウトラインと新たに159cmが
ラインナップに加わりました。
ノーズワイズを広げ低速域での浮力を向上するとともに
カービング性能にさらに磨きをかけています。
足裏直下で感じるエッジグリップが心地よく
踏み込んだ分だけ加速していくダイレクトな感触が最高です。
特筆すべきは、今回新たにテールに採用された
「LONG CONTACT EDGE」というシェイプ。
有効エッジの数値自体は旧モデルと同等でありながら
カービング時のキレと安定感が大きく向上しています。
速さとキレに磨きがかかったパウダボードの定番
【SCOOTER】26-27 DAYLIFE VERNIER
サイズ:145cm / 149cm / 153cm / 157cm / 162cm
ベンド:Sロッカー(ノーズロッカー+ローキャンバー)
125,400円(税込)
ゲレンデ / BC
しばらく継続スペックとしていたSCOOTERを代表する
DAYLIFE VERNIERがフルモデルチェンジとなりました。
展開サイズを一新、メンズ主要サイズであった155cmは157cmに
レディース主要サイズは147cmから149cmへ変更されました。
メンズモデルはウェスト幅は旧モデルと同等ながらノーズ幅が
ややスリムになっています。
ノーズからテールにかけての抜けがよりスムーズになり
気持ちの良いターンが印象的です。
初速からスピード感のある乗り味も旧モデルとの違いを感じさせます。
ハイスピードの安定感と低速での軽い操作性を両立し
大きな斜面からツリーランまでオールラウンドに対応できる
1本となっています。
パウダー、ハードバーンどちらも高い走破性
【SCOOTER】26-27 DAYLIFE THRUSTER
サイズ:146cm / 150cm / 153cm / 156cm / 160cm
ベンド:Sキャンバー(ノーズロッカー+キャンバー)
123,200円(税込)
ゲレンデ / BC
Sロッカー構造のDAYLIFE VERNIERと比較して
エッジグリップ、反発力にバランスをとったSキャンバーを採用。
パウダーで十分な浮力とハードバーンでは安定したカービングを
存分に楽しめるオールマウンテンボードがDAYLIFE THRUSTERです。
パウダー=バーニア、オールラウンド=スラスターという
モデルごとのコンセプトがしっかりしているので
ご自身のスタイル、技術に合わせてお選びいただけます。
実際に乗ってみると程よい全体の硬さとしっかりとした
エッジグリップながら低速でもコントロールしやすく
あらゆる速度帯で楽しめる1本だと感じます。
朝イチのパウダーから午後のカービングまで、まさに
全てのコンディションを楽しめる1本ではないでしょうか。
レディースサイズから大柄な男性もカバーする
豊富なサイズラインナップで男女ともにお勧めです。
HPS TAKAHARU NAKAIを継承するニューモデル
サイズ:153m / 160cm / 167cm
ベンド:POWDER FLAT CAMBER(ノーズロッカー+フラットキャンバー)
132,000円(税込)
ゲレンデ / BC
フラットキャンバーをベースとしたフリーライドモデル
ということでフラットならではのスムースな走り出しと
薄く入ったキャンバーの操作感、ポップ感がかなり好印象でした。
深いカービングも悠々と、面が荒れていても良く走る走破性ながら
全長を感じさせない軽い操作性に一般ユーザーでも無理なく扱える
フレックス、トーションがとても良いバランスです。
ややスクエアのテールはパワーはあるのに抜けは良いという
粘り具合が絶妙で、ハイラインの壁の中でも良く動きます。
それでいてしっかりと長さも取られているため大きなジャンプや
スイッチラインディングにも安心感があります。
SALOMON PROシリーズはオンラインショップでの
販売ができません。ご興味がある方は店頭、お電話
またはメールにて直接お問い合わせください。
NOVEMBERの定番パウダーボード
サイズ:148cm / 152cm / 154cm / 158cm / 162cm
ベンド:POWDER CAMBER(ノーズロッカー+ローキャンバー)
123,200円(税込)
ゲレンデ / BC
NOVEMBERを代表するパウダーボードの定番BACKCITY。
レディス、メンズに対応する豊富なサイズラインナップも魅力です。
25-26シーズンモデルからの仕様変更はなくデザインのみ変更となります。
ロングロッカーノーズ形状によって高い浮力と高速性能を向上させ
またピンテール形状によりディープなパウダーフィールドにおいても
旋回性能が高く優れたコントロール性能を発揮します。
歴代最強のエッジグリップ力を生み出したとだけあって
ハードバーンでも頼り甲斐のある踏み心地です。
BCといった大きなフィールドにも対応できるスペックでありながら
一般ユーザーが無理なくゲレンデでも楽しめるバランスは流石の
NOVEMBERというところで男女ともにパウダボードに迷ったらコレ。
とお勧めできる1本です。
これぞパウダーボードなマジックスティック
サイズ:159cm
ベンド:Sロッカー(ノーズロッカー+ローキャンバー)
125,400円(税込)
ゲレンデ / BC
ゆるく長くロッカーしたノーズならではのしっかりとした
浮力がありながらもノーズ、テールは硬いので深いターンや
キレのあるカービングも楽しめるボードになっています。
パワーが欲しいノーズとテールは硬く、スタンス間は柔らかいという
絶妙なフレックスバランスが乗り手、シュチュエーションを選びません。
全長1590mm、ウェスト258mmと太く長いボードでありながら
とても小回りが利くDEEP CRUISERは、タイトなツリーランも
ものともせず、驚くほど軽快に動いてくれます。
リリースから数年経ちますが、スパイニーでは特に人気のモデル。
購入後、パウダーがめちゃめちゃ楽しくなった、パウダーがスムーズに
滑れるようになったと好評です。
小柄なかたから体格の大きい方までが満足できるフレックス調整が秀逸です。
ちょうど良いサイズ感が楽しいミニマルクルーザー
サイズ:154cm
ベンド:Sロッカー(ノーズロッカー+ローキャンバー)
125,400円(税込)
ゲレンデ / サイドカントリー
DEEP CRUISERをひとまわり小ぶりにしたようなイメージの
MOON CRUISER、デザイン違いの2モデルでの展開となります。
とてもパワフルで安定感のあるカービングと速さが際立つモデル。
154cmのコンパクトな全長なので当然軽く、軽快な操作性。
DEEP CRUISER同様、パウダー、地形との相性がよいSロッカーを採用しています。
大きな斜面、バックカントリーなどにはDEEP CRUISER。
ゲレンデのサイドヒット、サイドカントリーにはMOON CRUISER
といった具合に使い分けるのも面白いと思います。
フリースタイル + パウダーを楽しめる
サイズ:156cm
ベンド:POWDER CAMBER(ノーズロッカー+ローキャンバー)
123,200円(税込)
ゲレンデ / サイドカントリー
フリースタイルモデルのようなアウトラインシェイプに
ロッカーノーズを備えたパウダー対応モデルです。
エアーを含めたパウダーライディング性能とイージーな
カービング性能を備えています。
テールもしっかりと長いのでフリースタイルな動きを楽しむ、または
そうしたモデルからの乗り換えにも違和感のないモデルとなっています。
パウダーボードと言われるボードの中でも特に柔らかさが
際立つ設計で実にプレイフルな操作感が印象的です。
とはいえ速い速度帯でも不安定性はさほど感じず
30cmを超える太いロッカーノーズでパウダーでの浮力は言わずもがな
NOVEMBERならではの”フリースタイルなパウダーボード”
25-26シーズンモデルからの仕様変更はなし、グラフィックのみ
変更となっています。
フリースタイルの楽しさをそのままにフルモデルチェンジ
サイズ:144cm / 148cm / 150cm / 154cm / 158cm
ベンド:AMT CAMBER(ノーズロッカー+フルキャンバー)
121,000円(税込)
ゲレンデ
こちらもフルモデルチェンジとなったMOUNTAIN FOX。
BACKCITY、ICECAT、C-KENTIAL、そしてMOUNTAIN FOXへと
順を追ってフリースタイル要素が強くなっていくラインナップの
分かりやすさも、NOVEMBERの大きな魅力です。
MOUNTAIN FOXはパウダーも滑りたいけど
ジャンプ、パークも楽しみたいといった方に向けたモデル
フリースタイル性能をバランス良く融合した1本となっています。
フルモデルチェンジの内容ですが、前シーズンモデルから
ウェストが2mm太くなり安定感、浮力、そしてドラグリスクも
軽減されています。
また新しいICECATにも採用されていたLONG CONTACT EDGEを
採用しターン後半の粘り、安定感が格段に向上。
ウェストが太くなっているにも関わらず、リファインされた
ノーズ形状によりよりスピード感のある乗り味となりました。
採用されるAMT CAMBERについてはBACKCITY、ICE CAT同様
ノーズロッカーは有しながら、よりキャンバー要素が強く
キャンバーならではの反発力や踏切のしやすさを
体感できる構造となっています。
竹内正則氏シグネチャーモデル
【BURTON】26-27 FAMILYTREE SMOOTH OPERATOR
サイズ:144cm / 148cm / 152cm / 156cm / 160cm / 164cm
ベンド:Directional Camber(ノーズロッカー+キャンバー)
132,000円(税込)
ゲレンデ / BC
昨年大いに話題となった竹内正則氏が手がける
FAMILY TREEシリーズのニューモデル、SMOOTH OPERATOR。
グルーミング、パウダーとシュチュエーションを選ばすに楽しめる
フリーライドモデルとなります。
目を引くシングルレールのチャンネルシステムは今までにない
自由なスタンスポジションを可能にしています。
特徴的なシェイプも目を引きますが、こちらのボードの
注目すべきは超立体的に作られたソール形状にもあります。
ノーズロッカー+キャンバーをベースに3Dスプーン形状の
ノーズと、チャンネル(溝)加工を施したテールを融合。
この緻密なボトムデザインがパウダーにおける優れた
スピード性能、安定性そして自在なコントロール性能をもたらします。
作り込まれたボトムだけが持つ、極上のフィーリングです。
またフルレングスで雪面を捉えるスワローテイルならではの
食いつきはグルーミングでもその威力を発揮します。
ぜひ一度雪上で体感していただきたい1本です。
細くて長いパウダーボードの伝統的スペック
サイズ:161cm
ベンド:フルキャンバー
118,800円(税込)
ゲレンデ / BC
長く、細いパウダーボードを代表するスペックのMt.CRUISER。
今回ご紹介しているボードの中で唯一、シンプルなフルキャンバー
構造のボードとなっています。ノーズからくる強い浮力はありませんが
その分、圧雪、不整地とあらゆるコンディションでの走破性が高く
キャンバー構造ならではの強いエッジグリップによりロッカー構造よりも
しっかりとしたカービング性能が特徴です。
選択肢の多いセットバックによって圧雪バーンから
ディープパウダーまで、全開で楽しめるモデルとなっています。
良いタイミングを逃さず楽しむために
いつになく長くなってしまいましたがいかがだったでしょうか。
今年はスーパーエルニーニョということでスノーボーダーとしては
不安な見通しもありますがタイミングと場所さえ見極めれば
今シーズンもパウダーは必ず滑れます。
だからこそベターな選択肢をどれだけ多く持っていられるかが
いつになく重要になりそうです。
転ばぬ先のパウダーボード、ぜひ頼れる1本を準備しておきましょう。
さて今年もパウダー祈願。
26-27シーズンも間も無く!よろしくお願いいたします。




















